2025 8/11 愛知県フィットネス選手権で順位訂正がありお知らせします
メンズフィジーク 176cm以下 のクラスにおいて
発表された順位で 1位の選手が 大会時に禁止されている未承認他団体大会にエントリーしており、これに出場したことが確認されました。
選手登録規定、大会規定、愛知県規定全てに違反しており、該当選手を失格処分とします
これにより、大会での成績を取り消し、2位以降の成績を繰り上げて正式なものとすることと致します。
2025 8/11 愛知県フィットネス選手権
大会結果
http://bodybuilding-fitness.jp/Aichi.html
メンズフィジーク オーバーオール優勝
小田 祐太
ビキニフィットネス オーバーオール優勝
外ノ池 文乃
2025 8/11 愛知県フィットネス選手権大会 講評
ビギナーズフィットネス
第3回愛知県ビギナーズフィットネス選手権大会
講評 山下智子
160㎝以下級
優勝 128番 大嶋 美咲選手
とびぬけて均整がとれていました。抜群に美しいアウトラインでした
適度に筋肉もついていて肌も美しく、ポーズも綺麗に取れていました。
顔と体のバランスが良い。笑顔も素敵でした。
第2位 127番 奥村 奈央選手
全体的によかったですが、ウエストの絞りがもう少し欲しかったです。
バックポーズの背中はとてもよかったです。動画を見てフロントポーズを見直してください。
顔と体のバランスから言って、もう少し肩に筋肉をつけた方が良いと思います。
第3位 129番 関 望選手
サイドポーズが不安定で表情も不安そうな感じで自信がなさげに見えました。
ポーズからポーズへ変わる時などもうすこし優雅さがあるといいと思います。体の仕上がりはそれほど悪くなく、背中はトレーニングの成果が見られました。
第4位 125番 榊原 秀美選手
脂肪のたるみが気になったのでもう少し絞りが必要だと思います。58歳でもまだまだ絞れるので次回は絞ってきてください。
第5位 126番 横山 登茂子選手
出場されたことがすばらしいチャレンジだと思います。
腕、背中など筋肉はしっかりついていて素晴らしかったです
第3回愛知県ビギナーズフィットネス選手権大会
160㎝超級
優勝 132番 金城 愉美選手
肩、背中などビギナーズと思えない筋量でした。絞りもよくできていました。
ポージングも自信を持ってでき、笑顔もよく飛びぬけて素晴らしかったです。
ぜひ次のステージに進んで活躍して欲しい選手だと思います。
第2位 130番 伊藤 紫織選手
肩の筋肉が足りないのと、下半身の絞りが足りなかったと思います。
下半身をもっと絞ればお尻ももっとかっこよくなります。
バックポーズでは肩甲骨を開いてください。
腹筋はとてもよかったです。笑顔もよかったが絞りが足りないです。
第3位 133番 高須 寿子選手
肩からウエストへのラインがまっすぐで、Xになっていないのでなんとなくもったいない感じです。肩の筋肉はいいのですが、絞っているというより痩せているという印象なので健康的に見えないのが残念。
第4位 131番 稲葉 雪枝選手
出場された事自体素晴らしいと思いますが、もう少し絞りが欲しかったです。
フィットモデル講評 安井友梨
今年初開催の愛知県フィットモデル選手権大会。初開催ながら非常にレベルが高く、大変美しい華やかな選手が勢揃いとなりました。
フィットモデルはプロポーションの良さだけでなく、トレーニングにより作られた曲線的な美しさ、特に細くくびれたウエスト、
丸みのあるヒップ、コスチュームに似合う美しくエレガントな雰囲気作り、肌の艶、ハリ、髪の艶、顔の美しさ、表情、華やかな振舞いなどの表現が求められる、トータルパッケージで評価される大変美しい競技です。
優勝 120番 中村摩美
表情豊かで笑顔が魅力的な選手。
ポージングが安定していていて、完璧なエレガントさとチャーミングさを兼ね備えて、身体の良さをアピールできていました。
肩からウエストにかけてのアウトラインにメリハリが素晴らしかったです。
2位 124 山田かなで
非常に雰囲気がが良く、特にドレスがピンクが似合っていてプリンセス感があり、これから楽しみな選手。背中、肩の筋量も良かったので、柔軟性を上げてメリハリの強化。今後期待の選手です。
3位 122 引地知代
クールで美しく可愛く華やかな選手。鍛えられシェイプも良く
ポージングも安定していました。非常に綺麗な選手で、お尻が良くバックポーズはずば抜けてました。また是非挑戦してほしい。
4位 123 大矢仁美
バランスも良く、とても綺麗でした。表情も豊かでステージングも華やかでしたが、ポージングになめらかさがプラスされるとさらに良くなるでしょう。
5位 121 山川ゆかり
アウトラインが抜群で、骨格が素晴らしかった、ドレスのセンスも良く瞬間から目を惹きつけられました。シェイプをもう少しあげ、上半身の筋量がもう少し上がるとさらにバランスが良くなると思います。
8月11日愛知県ボディフィットネス講評
大岩典子
1位 安樂愛里
よく鍛えられたアウトラインがとても良かったです。特にフロントポーズはボディフィットネスらしいVラインで、並んだときに目を引くスタイルの良さは恵まれた資質だと思いました。
ただ、バックポーズでは背中を含め全体に弱さを感じるので今後のトレーニングでしっかり強化していったほしいところです。
2位 外岡涼子
昨年に比べて筋肉量がアップし、今回の中では一番ボリューム感がありました。
体幹部の引き締まりがもっとあればアウトラインにメリハリが出たと思います。つまりもう少し減量が必要だったこととステージでの腹筋への意識ですね。Tウォークでの表現、笑顔、とてもチャーミングでした。
3位 熊谷良恵
ポージングが安定して、筋肉への意識もできていたと思います。よく鍛えられていましたが、もう少しハードな仕上がりになるとさらに良くなると思いました。
あと余談なのかもしれませんが、アイメイクのパール感が強すぎる気がしたので、立体感の出るメイクの工夫をするとさらに自信ある表情が出せて素敵になると思いました。
4位 石原志津子
登場してきたときエレガントな雰囲気、笑顔、全体によく絞り込まれた仕上がりに目が行きました。バランスの良いスタイルとウエストの引き締まりが魅力です。ボディフィットネスらしさということを考えると、さらなる筋肉量アップを目指していって欲しいと思いました。
ビキニフィットネス講評 藤松直子
158cm以下級
1位 渡邊 しおり
全体的の筋肉のバランスも良くアウトラインも女性らしい丸みもあり良かったです。どんどん上を目指して挑戦して欲しいです。
2位 垣見 恵美
絞りはとてもよかったですがもう少し筋肉の丸みが全体的に残るとイイですね。また挑戦してください。
3位 勝 美有紀
程よい絞りとしっかりと鍛えられた体でしたが上半身より少し太ももに筋肉がつき過ぎているように思いました。全体のバランスの良いトレーニングを心がけてまた挑戦して欲しいとおもいます。
4位 市場 奈桜
上半身が弱く感じました。バックポーズの時の背中の広がりが甘くトレーニング、ポージング共に頑張ってまた挑戦して欲しいと思います。
5位 渡邊 美雪
絞りはとても良かったですが圧倒的に筋肉量が足りていませんでした。ステージ上でもっと自信のあるステージができるといいかと思いました。またの挑戦を待っています。
6位 白石 彩乃
絞りがとても甘くせっかくトレーニングしてつけてきた筋肉のカットもでていなくて残念でした。また挑戦して欲しいと思います。
163cm以下級
1位110 外ノ池 文乃
綺麗に絞り切った体で全体的にアウトラインもよくステージングが華やかで笑顔がとてもキュートでした。上を目指してどんどん挑戦していってほしいです
2位106 鈴木 奈菜美
筋肉量もありビキニらしい丸みもありましたがもう一絞りできたら良かったと思います。また体のバランスを見ると少し太ももの筋肉量が多く見えました。また挑戦して欲しいと思います。
3位109 八田 恵理子
もう一絞りできていたらと思いました。背中はとても良かったです。
また挑戦して欲しいです。
4位 高橋 チエミ
絞りが甘くせっかくトレーニングしてきた筋肉が隠れてしまっていて残念でした。背中が弱く感じました。トレーニングをしてまた挑戦して欲しいです。
5位 小清水 加代
絞りかさが甘くウエストが太くみえるので背中、肩の筋肉がもっと欲しいです アウトラインが良くなるようトレーニングをしてまた挑戦して欲しいです
163cm超級
1位 迫田 涼子
絞りが少し甘く感じましたがポージングもよくバランスよく筋肉が付いているように見えました。上を目指してどんどん挑戦して欲しいです。
2位 村上 緋伽留
程よく絞れていて全体的にバランスよく筋肉が付いているように思いましたがバックポーズで背中がよっており残念でした。練習をしてまた挑戦して欲しいです。
3位 沖田 紗耶香
手足が長くスタイルはとてもいいものを持っていると思いました。背中が弱くポージングで背中の広がりが甘く
トレーニング、ポージングの練習をしてまた挑戦して欲しいと思いました。
4位 片岡 明美
絞りが甘く筋肉のカットが見えず残念でした。もっと上半身の筋肉量を増やせるといいと思いました。また挑戦して欲しいと思います。
愛知県メンズフィジーク選手権大会
チャレンジクラス
講評 中村大輝
チャレンジクラスは過去の大会で予選通過経験の無いことが出場資格となるクラスです(学生大会を除く)。しかしながら愛知のチャレンジクラスのレベルは高く、
①メンズフィジーク競技で求められている身体を作りこむこと
②バランスの良いポージング
この2つがクリアできていないと決勝に残り上位となるのは難しくなってきています。
今大会も高いレベルが求められる事となり、惜しくも予選通過とならなかった選手の中にも良いものを持っている選手がたくさんいました。
優勝 愛甲 竜雲 選手
フロントポーズのアウトラインが非常に良く、肩の発達や大胸筋の形の良さが際立っていました。サイドポーズもバランスよくとれていました。バックポーズでの背中の広がりがさらに出せると、フィジークにおいて重要な上半身の逆三角形がよりアピールできると感じました。
2位 永谷 雄大 選手
爽やかな笑顔でメンズフィジーク選手として好印象でした。ポーズも綺麗にとれていましたが、手や肩が少し動いているのが気になりました。上半身の筋肉のバランスは非常に良いと思いますので、このままさらにトレーニングを重ねて全日本ジュニアや一般の部での活躍を期待しています。
3位 滝川 歩夢 選手
コンディションが良く筋肉が鮮明に見え、ミッドセクションも充実していました。肩も目立っていました。サイドポーズの上半身の捻り具合や指先など、細かいところまで意識してポージング練習をやり込むと身体の良さがさらに生かされると感じました。
4位 松本 英剛 選手
フロントポーズとバックポーズのアウトラインが非常に良かったです。ミッドセクションも外腹斜筋がはっきり見えていて目を引きました。肩の上がり具合や僧帽筋上部の力みで少しポーズのバランスが崩れている場面もあったので、そこを改善していくとより良く見えると思います。
5位 後藤 光生 選手
丸みのある筋肉が際立っていました。腹直筋のサイズも大きく、審査員席から見ると非常に迫力のある身体でした。広がりがさらに出て減量がもう一段階進むと順位が一気に上がっていきそうです。今後の活躍が楽しみな選手です。
6位 田島 知弥 選手
ポージングや表情が良く、安定したステージングで好印象でした。身体のバランスも良く、弱点というような部位は見当たりませんでした。上位と比べるとサイズで少し見劣りしていたので、今後は今のバランスを崩さずに全体的なサイズアップを目指していくと良いと思います。
メンズフィジ-ク講評 佐伯伊都企
168cm以下級
1位 NO.34 見田裕平選手
肩の張り出しや背中の広がりなど逆三角形が綺麗に表現されておりまたウエストも細くバルクもありアウトラインが特に際立っていた。
ただ、ポージングの途中でミッドセクションが少し抜けて見えることがあったのでステージ上では常に意識してミッドセクションを強調し続けて欲しい。
オールジャパンでもTOPで十分に戦えるポテンシャルがあるので是非ともそこを改善し頑張って欲しい。
2位 NO.39 毛利智明選手
ポージングの流れもなめらかで全体的に仕上がりやバランスもよく、またミッドセクションも本当に素晴らしかった。
今大会のベストフィジーク賞を受賞したのも納得のいく仕上がりであった。
他の選手と比較すると色が少し白く見えたので本来であればもっとハードな仕上がりに見えたところを少し損してしまった感は否めない。
競技者として身体の色による見え方も一つのスキルでもあるので次回はしっかりと焼きこむかカラーリングで上手くカバーして欲しい。
3位 NO.21 木村泰己選手
エアスタイルや水着のバランスも良く筋量もありミッドセクションがハードに表現されていた。
ただ、フロントポーズの際に両肩が下がり特に右手と右肩が流れる癖が見受けられた。
また、全体的に少し力みが感じられボディビルよりの力強さが感じられた。
全体的に力は入れつつもなめらかなポージングがこなせるようになればさらに上位を狙えるポテンシャルがあるので今後の改善に期待したい。
4位 NO.25 竹内賢吾選手
綺麗な逆三角形でウエストも引き締まっており腹筋の一つ一つのパーツが大きく見えた。
ただ、若干色が白くまた腹筋や後背部が少しぼやけて見えてしまっていたためにハードな仕上がりとまではいかなかった。
色をもう少し焼きこむかカラーリングでカバーし、全体的にもう少しハードに仕上げれば表彰台も狙えるフィジークを持っているので是非とも改善し頑張って欲しい。
5位 NO.24 大杉龍生選手
綺麗なアウトラインと力強いミッドセクションが表現されておりトータルパッケージとしても安定していた。
ただ、上位陣と比較すると全体的に線が細く筋量が足りないように見受けられた。
メンズフィジークは筋量が多ければ良いというカテゴリーではないが、持ち前の綺麗なアウトラインにさらに筋量が増えればさらに上を目指せるので今後の活躍に期待したい。
6位 NO.40 八木秀明
腕の太さだけでなく全体的に筋量が多くバルクタイプの選手でひと際目立っていた。
ただ、上位陣と比べるとウエストのシェイプさやミッドセクションの強さが少し足りていなかった。
ウエスト周りの強化を重点的に行い改善されればさらに上を目指せるポテンシャルを持っているのでさらに改善して頑張って欲しい。
もしくはさらにバルクを求めるのであればマスキュラーフィジークにチャレンジしてみても良い結果を得られると思います。
172㎝以下級
1位 NO.46 宮島啓輔選手
後背部の広がりやウエストの細さ、そしてミッドセクションも力強く強調されていた。
また、メンズフィジークに必要不可欠なさわやかな笑顔や水着のチョイス、ヘアスタイル等トータルパッケージとしても完成度は本当に素晴らしかった。
オールジャパンのTOPで戦うには今後の改善ポイントとしてさらにハードな仕上がりと若干の筋量UPが求められるだろう。
まだまだ若くこれからさらに心身ともに成長するのでさらなる活躍を期待してます。
2位 NO.56 村井巧選手
仕上がりもハードで筋量もあり逆三角形のアウトラインもしっかりと強調されていた。
ただ、他の選手と比較すると色が少し白くせっかくの力強いミッドセクションも少しぼやけて見えてしまった感じが否めない。
また、サイドポーズの時に若干軸が傾いてしまっている。
ただどれもすぐに改善出来ることなので今後の改善ポイントとして取り組んで完成度をさらに高めて欲しい。
3位 NO.49 松井直樹選手
筋量もありミッドセクションもしっかりとアピールしつつ笑顔もさわやかで全身に力を入れているのにもかかわらず力みを感じさせなかった。
ただ、フロントポーズの際に腰を若干ツイストし左肩が下がるクセがあるのでさらに上位を目指すにはポージングの修正が必要かと思います。
また、後背部の広がりを強化すればさらに素晴らしいフィジークになるので今後の改善に期待しています。
4位 NO.44 北岸健一選手
172cm以下級でひと際バルクがあり仕上がりも良く目立っていた。
笑顔もさわやかでトータルパッケージとしても完成度は高くミッドセクションも力強く強調されていた。
ただ、ポージングで力みがあり流れが悪くどうしてもボディビル感が抜けなかった。
力は入れつつも流れる動きやしなやかさを伴えば十分にTOPで戦えるポテンシャルを持っているので今後は是非ともポージング練習をこなし改善して欲しい。
5位 NO.53 永田圭吾選手
大きな大胸筋にしっかりとしたミッドセクション、ポージングもなめらかで全体的に綺麗に表現されていた。
ただ、上位陣と比べると後背部の広がりが少し足りていなかった。
また、もう少しハードな仕上がりも欲しいところだった。
今後の改善ポイントとして前向きに取り組んでもらえれば十分に上位を狙えるポテンシャルがあるので今後の活躍に期待したい。
6位 NO.51 上野幸一郎選手
綺麗なアウトラインをしており笑顔もさわやかで表現力もありバランスも良く見えた。
ただ、上位陣と比較すると筋量がまだ不足しており若干線が細く見えてしまった。
またもう少しハードに仕上げればさらに上位が狙えるポテンシャルを持っているので今後もバルクアップとさらなる仕上がりを目指し継続してトレーニングを頑張って欲しい。
講評 出口雅浩
176cm以下級
1位 藤田 宗也選手
予選では、かなり控えめなステージングで入場されました。やはり第一印象が与える影響は大きく、予選ラウンドでは、審査票でも木下選手にリードを許していました。決勝ラウンドでは笑顔が増えてイメージが変わりました。身体も水が抜けたような感じがして、ポーズにも立体感が感じられました。もともと欠点の少ないタイプなので、本領が発揮されて、見事に逆転での優勝を勝ち取りました。おめでとうございます。
さらにハイレベルな中で闘っていくには、大円筋をつけてワイド感を出すことが必要だと思いました。筋量を増すこともそうですが、ポージングでコントロールする余地も残っているように見えました。今回のラインナップは、全体的にバックがおとなしい選手ばかりに見えましたが、ハイレベルな中ではバックポーズを取った途端に一発逆転されてしまうことも十分にあります。今後のさらなる飛躍を期待しています。
2位 木下 直樹選手
全身の凹凸感が際立っていて、どの選手よりも視線を釘付けにさせられました。コンディションも良く、バランスの良いプロポーションで、ポーズも卒なく取られていました。ただ、フロントポーズで脇の横に見えるすき間が少し気になりました。ポーズの際に上腕の角度や、身体全体の角度を変えることで補えるかもしれません。
また、決勝ラウンドでは、会場の応援が盛り上がっていくなか、木下選手の元気がなく存在感が薄くなってしまったように思います。メリハリのある体で、アグレッシブにポーズを決められれば、評価もかなり上がるのではないでしょうか。上の大会で十分に通用するポテンシャルを持たれているので、さらなるご活躍を期待しています。
3位 岸本 悠也千選手
他の選手と比べると、ドライ感が少し足りないように見えました。筋肉一つ一つを見ると、絞れている状態ですが、全体を見たときに少しまったりと見えてしまうのは、ピークの調整が影響しているかもしれません。ただ、持ち前のバランスとオーラで、接戦の中で見事に表彰台へ立ちました。
上位の選手との差は、ポージングにもあるように思います。しっかりと静止できていないことも多かったです。また、プレアクションのときにガニ股になってしまうことも気になりました。ボディビルのポーズでは、脚のバルクを出すために有効な場合もあるかもしれませんが、フィジークではスマートに綺麗にポーズを決めた方がよいと思います。さらに他の選手より各パーツが長いようにも見えました。些細な違いですが、自分にあったポーズがあるはずです。来年は、さらに素晴らしいポーズを見せてください。
4位 佐々木 悠選手
よく絞れていて、マスキュラリティが注目を集めていました。特に腕と肩は素晴らしく、強い武器になっていたと思います。しかしその分、大胸筋上部のバルクに少し物足りなさを感じるシーンがありました。上位選手のバランスとコンディションが良かった分、表彰台からは一歩退くことになってしまいました。来年こそは、表彰台の真ん中で、バルキーな腕を高々と挙げてください。
5位 坪井 晴希選手
リアデルト(三角筋後部)の発達が素晴らしく映えました。過去に愛知県でもゲストポーズをつとめていただいた須江正尋選手(ボディビル)が、全身に1㎏の筋肉をつけるよりも、リアデルトに500gの筋肉をつける方が、全身のバランスが見違えるほどよくなると言われていました。
今回のハイレベルな中では、一歩後退してしまいましたが、まだまだ伸びしろが多い選手だと思います。一人だけ真っ白なサーフパンツを履かれていましたが、身体もこの先どのような色に染まるのか楽しみです。
180cm以下級
1位 小田 祐太選手
すべてのパーツがバランスよく整っていて、隙がなく仕上がっていました。特にミッドセクションの仕上がりで、2位以下の選手を突き放し、さらにオーバーオールのチャンピオンにもなられました。おめでとうございます。
フィジーカーとしてのポーズもしっかりと取れていて、安定の優勝だったように思いますが、すべてを1位票にして、完全試合を達成するためには、もう一回りのバルクが必要なのかもしれません。
また、ファーストコールで呼ばれた際に、小田選手と笑顔で交わした「グータッチ」は、お互いをリスペクトするスポーツマンシップの姿と、コロナ禍を乗り越えて今があるということを示してくれて、感銘を受けました。
2位 野村 一輝選手
ファーストコールでの野村選手と児玉選手の対称的な勝負は、今大会の見ごたえのあるベストシーンだったと思います。「バックポーズと筋量のバランス」では野村選手に、「フロントポーズとコンディション」では児玉選手に軍配が上がったように思います。優勝した小田選手を真ん中に挟んでいたので、さらに2人のコントラストが際立って、審査員泣かせの比較でした。
審査票は、同点でしたが規定により野村選手が2位入賞となりました。昨年の雪辱を果たせたのではないのでしょうか。また、1位票も入っていたことから、バックポーズでは優勝した児玉選手を凌いでいました。来年はさらにコンディションを整えて、もう一段高いところへあがってください。
3位 児玉 大祐選手
昨年度の準優勝から、満を持して挑まれたのではないのでしょうか。その気持ちが体中から溢れるほどのオーラと汗になって出ていました。ただ、今回はその汗がせっかくのベストコンディションのカットを飛ばしていたようにも見え、少し損をしたと思います。
均整の取れたプロポーションでコンディションもよく、見ごたえ抜群ですが、フロント・バックともに肩の丸みが増すと、最強のフィジーカーになるはずです。次回こそは、頂点をとり、さらに上の大会へ挑戦していただきたい選手の一人です。
4位 下村 晋太郎選手
おそらく、広げるポーズが得意なのか、何回も両手を翼のように広げられていました。今回の上位陣のハイレベルな中では、惜しくも表彰台まで飛べなかったようですが、全体のバルクがあと少しあれば、Tシェイプがさらに映え、誰よりもきれいな翼になります。ミッドセクションは、あと一絞りで見違えるほど変わるように見えます。また、笑顔一つで評価も変わります。来年こそは、笑顔で表彰台の頂上まで羽ばたいてください。
5位 近藤 雄太選手
バックポーズでのシルエットは、決勝進出者の中でも際立っていましたが、若干、反らせ過ぎのように見えました。審査員席からの目線だと陰ができてしまうというリスクがあります。また、フロントからサイドに移ったときに、大胸筋上部が少し物足りないように思いました。こちらもポーズでフォローできる面もありますが、バルクが必要です。
1つ1つのポーズは滑らかにしっかりと取れていて素晴らしかったので、かなりの練習をされたと思います。平面から見る場合と、ステージ上で見る場合の細かな差まで研究されると、きれいなシルエットさらに輝くはずです。
6位 石川 健二選手
各パーツが長いように見えました。高身長の選手に多いですが、肩幅が広く、小顔に見えるので有利な面もありますが、筋肉の密度感もスリムに見えてしまうという欠点があります。今回の上位陣は、バランスよく筋肉が詰まった選手が多かったため、欠点の方が目立ってしまったように思います。比較の際には、腕のバルクが若干気になりました。
独特のクールな雰囲気を持っていて、フィジーク向けの身体をしているので、このバランスのまま筋密度を増していけば、頂上までも「あっ」という間に届きます。
180cm超級
1位 紅林 実選手
スケールの大きなこの階級では、山脈を眺めているようで、それぞれのポーズが凄い迫力です。その分、短所が1あると、それもかなり目立ってしまいます。4人の闘いで、欠点の少なかった紅林選手が見事山脈の頂上に立たれました。おめでとうございます。
ポーズをとっても、フロント、サイド、バックともに美しく、コンディションも他の選手よりも良かったです。皮膚の質感や、筋肉の密度感、様々な意味で「バランス」が良かったのではないのでしょうか。ただ、ポーズの途中に前かがみになり過ぎてしまうときがあり、もったいなく見えました。さらにトレーニングを積み重ねて、全国レベルの大会へチャレンジしていただき、もっともっと高いところから景色を眺めていただきたいです。
2位 八木 一憲選手
優勝した紅林選手に肉薄したのは、八木選手でした。バックの迫力は、他の追随を許さず、フロントでも素晴らしいバルクで、バランスよく発達した筋肉はとても魅力的でした。また、ポーズをとったときに「ピタっ」と止まって、微動だにしないところも素晴らしかったです。
ただ、今回はコンディションの調整面で紅林選手に惜敗したように思います。あと一絞りで、違う結果になっていたかもしれません。このまま地力をつけて、日本を代表する大型フィジーカーを目指していただきたいです。
3位 川崎 隆己選手
激戦の中、3位の表彰台にあがったのは、川崎選手でした。皮膚感もよく、表情からもコンディションは良かったように見えました。上位選手とは「背中」で差がついたように思います。フロントポーズでは、下部から広がる大円筋、バックポーズでは、僧帽筋がパワーアップすると、迫力も何倍にも増すはずです。また、大胸筋の位置が若干低いので、上部にバルクがつくと、バランスが良くなります。まだこれから、どれだけでも伸びていく選手だと思いますので、大会でお見掛けするたびに、身体の変化を楽しみにしています。
4位 二部 響選手
二部選手も、これからまだまだ伸びる選手だと思います。腹筋や三角筋後部など細かい部分を見ると、細部までしっかりとトレーニングをされていることがうかがえます。今回は、バルク勝負で苦しかったですが、1年で大きく変わる選手だと思います。
雰囲気もフィジーカーのさわやかなオーラが出ています。たくさんの声援を受けて、ステージを楽しんでいる姿は素晴期待しています。
ゲストポーザー 川口知子選手
ベストフィジーク 毛利智明選手
ベストフィットネス 外ノ池 文乃選手
愛知県ボディビル選手権大会
チャレンジクラス講評 西田哲之
1位水本裕士選手
今回のチャレンジクラスの中ではひと際目を引いた選手である。まずアウトラインの良さ、どこから見ても隙がない。全体的にバランスがよく特にリラックスからダブルバイセプスに移るポーズでは広がりを増している。2位の法亢選手とファーストコールでは両者甲乙つけがたいところだが水本選手のミッドセクションが際立っていたのが印象的であった。今後は更にバルクをつけ一般の部でも入賞を狙ってほしい。
2位法亢一将選手
持ち前のバルクはラインナップの中でもひと際目立っていた。更にバランスも良い。今回は準優勝であったが、ここから伸びる選手であることは疑いの余地がない。更なるインプルーブを見せてほしい。
3位井岡佑介選手
ラインナップに並んだ瞬間、今回はばっちり調整をやってきたなっって感じだった。身体から並々ならぬ闘志が感じられた。仕上がりも申し分なくポーズも改善されている。更なるインプルーブで弱点個所を改善し上位に食い込める選手であることは間違いない。フリーポーズもセンスがいい。やはりボディビルはいかにアーティスティックに魅せるかも重要な部分であることは言うまでもない。
4位石崎秀弥選手
全体的にバルクとバランスを両方兼ね備えた素晴らしい選手である。ハッキリいってボディビルに向いているしポテンシャルがある。今回は惜しかったがバルクとバランスに見合ったキレがあれば、さらに上位を狙える逸材と言える。
5位若山大知選手
バルクでは圧倒的に群を抜いていた。バルクだけでなくバランスも良い。これだけのバルクをつけることは難しいことを考えれば、ボディビル的にポテンシャルは最高であると言える。このバルクに更にバランスの良さとキレが加われば全日本クラスの選手と比較されてもひけをとらないのではないだろうか?今後更なるインプルーブに期待したい。
6位宮園 卓選手
上半身のバルクとキレは申し分ない、下半身のバルクがそれに追いつけばアウトラインも更によくなるのではないだろうか。これからが楽しみな選手の一人である。
7位伊藤寿英選手
上半身のバルクとキレが良い。ハンズヒップから入るフリーポーズでは上半身特に胸のラインが強調されていた。バックダブルバイの背中はゴツゴツ感とキレ、そして下半身のキレがあいまってとてもよかった。しいて言えば全面での大腿部の横の広がりがもう少し欲しいところである。
8位飯嶋拓斗選手
背中のキレとバルクが最高で広がりも申し分ない。そんな本人も自身で長所をわかっているのかポージングも自分の魅せ方を心得ているように感じた、ボディビル選手としてのポテンシャルは無限大なので今後高い評価に期待したい。
9位永谷雄大選手
全体的なアウトラインが良い。身体の部位で目立つのは脚と背中だと感じた。脚は深いカットが入り更に力を入れると更にそのカットが増す。背中の広がりも綺麗である。さらにアウトラインを高めるために腕の太さが目立てば尚すばらしいと感じた。個人的に彼のラインナップ時のリラックスポーズは素晴らしかったと思う。
10位田中優臣
しっかりと絞り込んできた感じが更に身体の迫力を増していたように思う。特にミッドセクション全面の腹筋の形、サイズが良い。そこに胸の厚さが増せば凹凸感が増して見栄えもよくなると思う。
11位岩田一将選手
全体的に良い意味でまとまった選手である。特に腕、二頭筋のピークが目を引いた。ダブルバイセプスポーズでは最高の武器といえる。全体的なバランスも良いのでどの部位も長所になるよう頑張ってほしい。武道を取り入れたフリーポーズが印象的であった。
12位田中研成選手
ボディビルダーとしての資質の高さを感じた選手の一人である。初出場とは思えない堂々としたポージングも印象的であった。プロポーションは最高であり、更に全体的なバルクとセパレーションを兼ね備えれば大化けする可能性は極めて高い。
2025年8月24日 細江 俊郎
第44回 愛知県マスターズボディビル選手権の講評
1位 No104 後藤 英仁 選手
長年の積み重ねか上半身のバルク、特に胸筋が目立った絞りも良く、他を圧倒していたと思う。バランスも良くポージングも無難にこなしていた。
2位 No108 古山 敦史 選手
高身長の為か比較すると細く見えた。上半身、下半身とも絞りが良くバランスが良い。ポージングも上手いので今後もう一回りバルクをつければ優勝も狙えると思う。
3位 No93 平田 光男 選手
愛知を代表するベテラン選手である、今年はキレが若干甘く3位であったが全体的にバランスが良いので来年はもう少しキレがあるようにすれば優勝も狙える。
4位 No103 田中 典生 選手
田中選手はバランスの良い選手であるが、全体的に細い感じがした。今後はもう少しバルクと絞れば上位も狙える。
5位 No98 野下 義信 選手
上半身はバルクもあり目を引いたが下半身が若干弱いと思った。もう一回り四頭筋と内転筋を大きくすればバランスが良くなり、上位も狙える選手である。
6位 No97 中村 達人 選手
バランス的には良いが全体的にぼやけた感じがした。もう少しバルクとキレがあればポージングが上手いのでもっと上位も狙ると思う。
7位 No96 大串 浩一 選手
バランス型の選手であるが絞りが若干甘くこの順位となった。もう少しキレが良ければポージングの見せ方も上手いので表彰台も狙える。
8位 No101 小野田 寛 選手
この選手もベテランであり上半身のバルクは良いが、下半身が細く見えた。特に内転筋をもっと大きくしバランスを良くすれば上位に行けると思った。
講評 浅野喜久男
クラシックボディビル165cm以下
①126 西野徹
長い手足に小さな頭部、細い関節に丸みのある筋肉を纏った身体は一際目を惹く。三角筋が良く発達しサイドへの張り出しも良くVシェイプが素晴らしい。
大腿部のサイズもあり外への張り出しも良いが、それに見合うカーフが無いので線の細さを感じてしまう。ハイカーフだが頑張って改善して欲しい。
②128 熊谷健
バルクは階級No.1!しかし単なるバルクタイプと違いウエストが細く肩幅も広い為プロポーションがとても良い。
どの部位も素晴らしい発達をしているが上腕、大腿、カーフが目立つ。上腕はバックからのピークの高さ。大腿部は正面の迫力のみならずサイドにも現れる深いカット!見所満載のこれぞボディビルダーという身体をしていた。
③127 千田眞一郎
全体的にバランス良くそつなく発達しており、特に腹部が良く腹直筋、外腹斜筋共にセパレーションが深く素晴らしい。
規定ポーズは1つ1つビシッと止まり好印象。反面フリーは淡々ととり決め所での力感が無いため抑揚が感じられないのが惜しいが、仕上がりも良く細部にわたり細かいカットが出せていた。
④118 平田光男
年齢を感じさせない身体の張りや皮膚感の良さが驚異的。
形の良い筋肉がバランス良く過不足なく付いている。フリーポーズでのメリハリ、マッスルコントロールが上手く、手足の位置や目線まで計算されたベテランらしいポーズが目を惹いた。
⑤119 大森秀人
背中、上腕の凹凸感が深くバックポーズに迫力がある。反面ポーズ1つ1つに力みがありバランスよくとれていないポーズや無駄な動きが見受けられる。肌の色も目立って白くステージ競技というモノをよく考えて頂きたい。身体が良くてもカラーやポージングで損をするのは勿体ないので改善を求めたい。
⑥120 鎌倉辰典
素晴らしいVシェイプを見せるフロントダブルバイセップスがストロングポーズだと思うが同時に四肢の弱さも露呈してしまっている為、上腕や大腿の改善を望む。特に大腿内側の隙間は少しでも早く埋めたいところ。
フリーポーズは細部にわたり拘りが伺え研究しているのが解る。今後はそのフリーが雄大に見える身体を造って欲しい。
★クラシック168cm以下
①134 Eugene Tan Chuen Liang
形の良い大腿部は内転、外側共に綺麗なカーブを描きセパレーションも良く素晴らしい。肩幅が広く小さな頭部はプロポーションの良さを引き立てる。
欲を言えば長いリーチに見合う上腕、そして太いカーフが備われば更なる飛躍が期待出来る。
フリーポーズは抜群で、間の取り方が上手かった。
②131 山田雄太
上下バランスよく発達し丸みのある身体が特徴。バックダブルバイセップスでの三角筋は大迫力!
やや腹のセパレーションの弱さが気になった。
ポージングセンスがあり派手さは無いが、一つ一つのポーズの『型』を理解しておりセンスよく決める上手さがあった。
③133 飯川夢二郎
太い大腿部、分厚い起立筋、骨格の大きさからスケールのある身体だが、注視すると胸の薄さやミッドセクションのタイト感が弱いのが惜しい。
ポージングも細部の調整が必要と感じる。 荒削りも魅力だが、ポテンシャルはとても高いので完成度を上げて欲しい。
④130 村手健人
細い関節に形の良い筋肉でセパレーション、カットも良く出せていた。
腹部、特に外腹斜筋が素晴らしい。
ポーズも上手にとれておりサイドトライセップスが秀逸。 まだ線は細いが筋量が増えたら大化けする予感。
⑤130 米津隆道
47歳だが張りのある筋肉、皮膚感で力強さを感じる。二頭筋の形、ピークが高く目立っている。ただ大腿部のボリュームに乏しく直線的。ポージングも練習不足を感じるので次回の改善を期待したい。
⑥136 田中優臣
良く仕上がった身体で腹筋が良く、また大胸筋の中央のセパレーションが良い。
ポーズに関してダブルバイセップスで肘が下がったりサイドチェストが不自然に前傾になる等ポーズに癖があり改善が必要。
講評 工藤修平
愛知クラシック171cm以下級
今年から日本連盟の方針によりクラシックボディビルディングのコスチュームが正式に一新されました。
当初は「全選手同じ格好だと見極めも難しくなるのではないか?」と不安も有りましたが、いざ大会が始まってみるとそんな不安も杞憂でした。
各選手がそれぞれの個性と持ち味を発揮し例年にも増して素晴らしい大会となりました。
さて、このクラスを制したのは山田祐揮選手。
既に2022年の愛知クラシックを168cm級で制しており実に3年の時を隔てての"2階級制覇"となります。
体重別による選手権大会では往々にしてあり得る事ですが、身長別では非常に珍しい事です。しかも階級を上げての達成という面で本当に素晴らしいと思います。
まさに凄い快挙を見せて頂きました。
ステージングの方ですが終始若手選手への教科書となる程に安定していました。更に臀部までカットが出る程絞り込まれていて、チャンピオンの強さをまざまざと見せつけました。
肩、上腕と上半身の充実も素晴らしく逆に下半身内側に隙間が出来る事が課題かなと思いました。
また一般決勝で闘う姿を見てみたいです。
2位 山本将貴
非常にプロポーションに恵まれミッドセクションの充実度が素晴らしい選手です。脚のカットもよく出ており、胸郭も広く非常に目立ってました。
その分やや胸上部の厚みが追いついてないのが課題かなと思います。
あと、他の選手に比べやや焼き込みが弱く、今一つ密度感を表現しきれてない気がしました。
非常にカッコいい選手なのでフィジーカーとしても見てみたい気がしました。
3位鈴木躍丸
"真のパワーリフター"と呼ぶに相応しい凄い身体に、他の選手へのリスペクトも忘れない見事なステージングでした!
特に肌の質感の良さや筋密度の高さは目を見張る程でした。
更にサイドポーズの分厚さは半端なく迫力が有りました。
ただ上半身に比べやや脚のカットが足りてないのと、ポーズによって胸郭を広げきれて無い点が少し気になりました。
来年は嬉し泣きする彼を見たいです。
4位 板倉俊介
相変わらずの仕上がりの良さは階級1、2位を争う程でした。
某選手のオマージュかと思われるフリーポーズも本家に劣らず素晴らしかったです。
身体的にも特に広がるポーズに進化が伺えバックポーズでの四頭の張り出しも年々良くなってると思います。
もう一回りバルクアップを図り一気に表彰台そして頂点を目指してください。
5位 井岡佑介
アウトラインと肌の焼き込みが見事でした。上腕二頭筋のサイズ感も非常に良くポージングも安定してました。やや大胸筋下部が弱いのと、背中に比べ前面の仕上がりがあと一歩だった気がします。
課題を克服してこれからも頑張ってください。
6位 高木悠希
脚が良く発達し、土台のしっかりしたサイドポーズが非常に映える選手です。
あと、この階級の中そこまで長身な方でも無いのに、何故かフリーポーズではスケールの大きさを感じました。
仕上がりの方は全体的に今一つでしたが、この先大いなる可能性を感じました。
愛知クラシック175cm以下級
1位 楠見健太
比較的似たタイプの選手が多かったこの階級でラインナップの段階から目に飛び込んで来たのが彼の大きな三角筋でした。
更に外側広筋も力強く外に張り出し総合力で常に一歩前に行ってる感じでした。
課題となったのはフロントポーズを取った時の背中の広がりで折角のアウトラインの良さがその瞬間にやや損なわれてる様な気がしました。
是非とも改善し更に上のレベルでの活躍期待しております。
2位 力田竜之介
圧巻の上半身のバルクと絞りは階級でもトップレベルだと感じました。特に胸部はキレ、サイズともに迫力満点でステージ上でも強烈な存在感を示していました。反面下半身がやや弱く特にバックポーズではラインがややストレートに見えました。それでもとてもステージで目を引くタイプの選手で来年以降の優勝に近い存在の1人だと思います。
3位 小笠原康仁
完成度がとても高くラインナップの段階からとても目立ってました。ファーストコールのセンターで呼ばれ頂点に一番近い予感を思わせましたが、やや仕上がりが甘く惜しくもこの結果となりました。多少浮腫んで見えたのもあと一歩順位が伸びなかった原因の様な気がします。
トータルパッケージのとても優れた選手なのでこれを機に更なる成長を期待してます。
4位 山下駿平
3位の小笠原選手と良く似たタイプで完成度が際立ってました。
更に弱点の少ない規定ポーズを取れる選手で、この事はこの上ない強みだと思います。
一方でやや立体感に欠ける印象を受けましたが年齢的にもこれからまだまだ伸びて行く選手だと思います。
今後の成長がとても楽しみです。
5位 前田壮太朗
上位陣に比べてややバルクで押されてた印象も有りますがそれを補う程のプロポーションの良さが目を引きました。特に小さな頭部に広い肩幅は天性のもので太い上腕と相まって絶妙なラインを作ってました。
全体的なバルクが付けばこのクラスでも更に上を目指せると思います。
6位 井出拓海
クラス最年少の22歳、芸術的な身体をしており特にフロントダブルバイのとても映える選手です。あと少し下から広がりが付けばと思うとに非常に楽しみです。
フリーポーズも1つ1つのポーズは非常に綺麗に構成されてましたが、ポーズ間の止めがなく常に流されてる印象で少し勿体ない気がしました。
次戦の参考にになればと思います。
愛知クラシック+175cm級
1位 成田玲央
今年のクラシックフィジーク東海チャンピオンが満を辞して愛知クラシックに登場。持ち味を存分に発揮して見事175cm超級優勝、更にダブルエントリーのミスター愛知でも6位入賞を果たしました。
華のある存在感は圧倒的で登場した瞬間に会場が一回り明るくなった錯覚を覚えました。更に随所にバキュームを取り入れたポージングにも目を奪われました。
今後の更に身体の幅を付けて上腕のサイズが付けば日本レベルの大会でも充分活躍出来ると思います。
2位 末房裕章
優勝した成田選手とはわずか1ポイントの差でした。長身選手にありがちな線の細さを感じさせず、特に下肢の発達度においては優勝者を上回る印象を残しました。全体的なバランスも高い水準にあり、安定したポージングで存在感を示しました。
一方で、リラックスポーズにおける肩の張り出しがやや弱く見え、比較時に差が出た印象です。ごく僅かな違いが最終的な順位に反映されたと思います。総合的には非常に完成度の高い仕上がりであり、今後さらなる上位進出が期待される選手です。
3位 水本裕士
ダブルエントリーのチャレンジクラスでもぶっちぎりの優勝。このクラスでも実力・スコアともに上位2名にしっかりと食らいつき、堂々の3位入賞を果たしました。
特に上半身の完成度は際立っており、時にトップを凌ぐ印象を与えるほどで、実際に1位票が入ったのも納得できる身体でした。課題は下半身のバルクアップ。もう一段階の重量感を加えられれば、更に上の舞台でも充分に闘えると思います。
4位 野田修平
スコア上では上位3名の後塵を拝する形となりましたが、野田選手も実に見応えのある身体を披露してくれました。特にラットスプレットでの三角筋の張り出しはとても目立っており上腕部の充実具合と相まってとてもレベルの高いファーストコールの争いを見せてくれました。
今一つの仕上がりの厳しさがあれば更に上位に食い込める力は充分に有ると感じました。
5位 国本晴輝
背中の広がりと外側広筋の張り出は見事で、更にウエストの細さが相まって綺麗なプロポーションとバランスの良さが目を引きました。全体的によく絞れてましたが、やや浮腫んで見えた事が悔やまれます。
胸と上腕にバルクが付けば更に良くなると思います。
6位 森本拓矢
既にこのクラスで実績のある森本選手ですが、今年は少し厳しい結果となりました。
身体の方は前面、後面ともによく絞れていて、リラックスポーズでの凹凸感も充分出せてたと思います。
その反面多少の筋肉の張りが犠牲になった印象も否めません。また肌がやや白く感じ、そのせいかやや元気が感じられず全体的なアピール力を削いだ要因となった気がします。
女子フィジーク 講評 高瀬恵造
1位 小池敦子
バランス・バルク、表現力は他の選手を圧倒しており優勝となりました。
マッスルビューティーの理想である「強く、柔らかく、美しく」と3拍子揃ったボディーの選手で4回目のベストポーザー賞は流石であります。
1年間背中トレに重点をおきその成果が広背筋の広がりと厚みを増したように感じ他の選手を圧倒していました。
今後は、全体的な筋量アップと華麗なポージングで全国大会を目指してほしいと思います。
2位 近藤由香里
全体的によく絞れていて、上位3人の中では1番カットが出ていました。
特に肩から腕、足のセパレートが良かったと思います。フリーポージングでは少し単調な感じがして、魅せ方一つで大きく評価も変わるので、今後はポージングにも重点を置き頑張って欲しいと思います。
3位 木村和美
今年は昨年より全体的に筋量が増え、特に肩のサイズアップが見られました。持ち前の絞りも良くポージングも改善が見られ上手く表現されていました。
ベテランの木村選手、年齢的にまだまだ筋肉が発達するお手本を示し、今年も各大会に挑戦して下さい。
4位 永田由似
今年は減量も上手くいき、昨年より美しいボディが見られました。
半年かけて作ったポージングも昨年より華麗にうまく表現できて良かったと思います。
来年に向けて課題の筋量アップ。特に背中の広がりを作るトレーニングを重視して、長い手足を生かした綺麗なVラインを作るように取り組み、上位入賞を目指してください。
5位 彦坂陽子
前回の講評でも言いましたが2011年から毎年大会にチャレンジするレジェンド的選手であります。
昨年よりはうまく絞りができたように感じました。年齢的に維持するのが厳しいと思いますが、また来年もチャレンジしていただきたいと思います。
6位 石川春菜
初出場の若手の選手で体系的にはプロポーションの良い選手です。フリーポージングを見たところ、ポージングセンスがある選手だと思いましたので、自分の良いところを見せる華麗なポージングを時間をかけて作ってほしいと思います。今後の課題として筋力をつけながら絞りに重点を置き来年の大会を楽しみにしております。
7位 布目元子
全国においても最高齢クラスのレベルに入り、テレビ新聞雑誌によく取り上げられる布目選手。週5〜 6日のトレーニングの成果が現れ、特に昨年より背中の広がりが良くなっていると思いました。フリーポージングも練習に時間を費やした成果がうまく表現でき、目線や柔らかな指の動き、とても綺麗で感動しました。
第51回 愛知県男子ボディビル選手権大会 講評 水野 直門
今年は、総勢58名のエントリー、55名の出場となり、例年になくハイレベルの戦いとなった。12名の予選通過だけでも大変で、例年予選通過の選手の予選落ちも目立った一方、新たな選手達の登場で、今後の愛知県男子ボディビルの躍進を予感させる大会でもあると感じた。
優勝 後藤 有児
マッスルゲートで活躍していた選手であるが、いきなりの優勝となった。
バルク、カット、仕上がりも良く、他の選手を圧倒していた。特に足のカットと上腕二頭筋のピークの高さに目を引いた。今後は、さらに次のレベルの試合を目指してもらいたい。
2位 久野 裕介
スタイルがとても良く、バランスのとれた選手である。ビルダーとしての完成度が高く、ポーズをとると特に評価が高い。着実に階段を上り、後は愛知県のタイトルを狙うばかりである。来年度に期待したい。
3位 佐野 遼太郎
昨年に引き続き表彰台となった。バランスが良く、欠点も少ないが、今回はやや仕上がりが甘い印象を受けた。
4位 古野 洋輔
昨年より順位を大きく上げた数少ない選手の一人である。バルキーで、仕上がりも良く、丸みを帯びた胸筋が印象的である。今後の活躍に期待したい。
5位 近藤 安弘
予選通過選手の中では筋量が少ない方ではあるが、最もハードな仕上がりで、順位的には昨年より大きく上げ、健闘したとの印象であった。
6位 成田 玲央
上半身のカットの良さが印象的で、バキュームの上手い選手である。クラシックフィジークでの活躍が期待される。
7位 横江 輝龍
バルキーではあるが、カットがやや甘く、ポーズにやや難があるとの印象であった。まだこれからの選手であり、改善の余地は大きいと思われる。
8位 中島 雄太
例年と仕上がりは変わらなくハードだが、全体のレベルアップに伴い、順位を落とした印象である。下半身のカットと盛り上がったカーフは、相変わらず目を引く。
9位 井坂 真也
バランスが良く、仕上がりも問題ないが、全体のレベルアップの中で、筋量的にやや物足りないと感じた。また上半身に比べ、やや下半身の弱い印象であった。
10位 Eugene Tan Chuen Liang
スタイルがとても良く、ポーズをとると見栄えがして、評価の高い選手である。
上位に行くには、全体的なバルクアップが課題と思われる。
11位 山田 雄太
バランス良く、欠点も少ないが、仕上がりがやや甘く、相対的に筋量がやや物足りない印象であった。ただ、あくまでも相対的なものであり、このレベルでやっと予選通過というのは驚きでもある。
12位 三宅 結大
バルキーではあるが、仕上がりがやや甘い印象である。まだこれからの選手ではあるが、このレベルでやっと予選通過というのは、愛知県男子のレベルの高さを物語っていると思う。
ゲストポーザー 刈川啓四郎選手
ベストポーザー 小池敦子選手
モストマスキュラー 後藤有児選手
モストインプルーブド 佐野遼太郎選手